本記事では代数拡大の中間体、合成体に関する性質を解説します。
主張
を体の拡大、をその中間体とし、をとの合成体とする。このとき以下が成立する。
図示すると以下のようになります。
証明
基本的には定義通り確認していきます。体論でよくやるように、有限次拡大に帰着して示す部分もあるので、必要ならこちらの記事も参考にしてください。
(証明)
(1)
() を任意に取ると、が代数拡大であることより、あるが存在し、が成立する。ここでよりはの元でもあるので、は上代数的でもある。よっては代数拡大。
さらに任意にを取る。よりはの元でもあり、が代数拡大なことによりでなるものが存在する。よっては上代数的であり、が代数拡大なことが従う。
()を任意に取る。が代数拡大であることより、係数多項式が存在しとなる。ここで拡大体を考える。列に着目すると、が代数拡大な事より、も代数拡大であることが上で示したことから分かる。よって拡大は有限生成な代数拡大となる。従っては有限次拡大である(こちらを参照のこと)。同様にいまは上代数的なので、も有限次拡大である。以上より拡大が有限次拡大であることが分かり、特にこれは代数拡大である。よっては上代数的で、が代数拡大なことが示された。
(2)を任意に取る。定義からと表せる。ここで拡大体を考えると、仮定から各は上代数的なので特に上も代数的である。従っては代数拡大。上式から明らかになので、は上代数的。よっては代数拡大
(3)
() として(1)を適用すればよい。
() は代数拡大なので(2)からは代数拡大。いまも代数拡大なので(1)からは代数拡大である。
(証明終)
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